子どもが台所用洗剤を飲んでしまった!さぁ、どうする?
2017/07/25
答えから言うわよ!
合成洗剤をまちがえて飲んでしまったら、すぐに牛乳をガブ飲みして、病院に行くのよ!
子どもだけじゃなくて、大人が飲んだ時も同じ対処でOK。
牛乳のタンパク質が合成洗剤と結合して、合成洗剤が胃壁と結合してしまうのを防げるそうよ。牛乳がなかったら、とにかく病院へ走ってね!
さて、実際に合成洗剤を飲んでしまった事件を紹介しておくわね。
1962年に東京で、赤ちゃんの粉ミルクとまちがえてつくった台所用洗剤入りのミルクを、赤ちゃんが飲もうとしなかったために、それを一口呑んだ男性が約2時間後に死亡してしまったそうよ。
胃には当時台所用洗剤に使われていたABS(分枝型アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム)が0.525グラム検出されたんですって。つまり、合成洗剤による急性中毒死よね。
たった一口で死に至るなんて、本当に怖いわ。赤ちゃんが飲まなかったというのは、その毒性に、本能で気付いていたのかしらね。
事件をうけて、国や大学の研究機関なんかがいろんな議論や実験をしたけど、科学技術庁(現在の文部科学省)は、1日に300㎎/㎏を身体の中にとりいれても、健康に影響はなく安全だという報告をしたの。これって、体重60キロだとしたら、毎日18グラムも体内に入れて大丈夫って意味よ?こんなの、信じられる?
その後、1993年には油とまちがえて台所用合成洗剤でバーベキューをした中学生が腹痛や発熱を起こす事件があったのよ。やっぱり、毎日18グラムも摂取したら、危険だっていうことよね。
最近は、ジェルボールの形状をした洗濯用合成洗剤を、子どもがゼリーだと思って飲み込んでしまう事件もたくさんあるみたいね。本当に注意しないといけないわね。
ところで、台所用石けんなら、飲み込んでも大丈夫なのかしら。台所用石けんは胃酸で分解されるから、脂肪酸と食塩になるんですって。つまり、ドレッシングと同じ状態だから、身体に害はないの。だからって、飲みすぎたらお腹を壊すかもしれないから、飲まないようにしてね。
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