無添加が気になる人へ

teire.jp

*

化粧品が本当に「効く」と、どうなるのか?

      2017/03/03

化粧品が本当に「効く」と、どうなるのか?

2013年に起こった、某化粧品会社の「白斑問題」は記憶に新しいわね。1万人を越える被害者が出て大きくメディアにも取り上げられたし、美白化粧品って怖いって思った人も多いのでは?

この美白化粧品は、「医薬部外品」として販売されていて、いわゆる薬用って呼ばれるものだったの。普通の化粧品と何が違うかっていうと、効果があると証明された有効成分が決まった量以上配合されていれば、医薬部外品として効果とか効能を広告できるのね。
普通の日用品では「ふけを防ぐ」とか「歯周病を予防する」とか、特定の症状のことを言ってはいけないんだけど、医薬部外品ならそれが言えるってわけなの。

つまり、消費者は、より効果があると思い込んでしまうのよね。

化粧品が本当に「効く」と、どうなるのか?

白斑問題を起こした成分は「ロドデノール」という化学物質で、メラニンの生成抑制効果があるとして、厚生労働省から医薬部外品の成分として認可されたものなのよ。もちろん、これだけでは白斑なんかの皮膚異常は起こさなくても、ローションや乳液やクリームと一緒に使った時のテストをしなかったと言われているわ。

でも、考えてみれば美白化粧品で白斑が起こったってことは、美白が効いたってことじゃない?逆に言えば、効いてしまう化粧品は危険な面もあるということよね。

化粧品が本当に「効く」と、どうなるのか?
医薬部外品って、実は日本だけの制度なんですって。医薬品と化粧品の中間ってことなんだけど、いくら人体にゆるやかに作用するって定義されてても、曖昧すぎるわよね。厚生労働省では、医薬部外品自体を廃止しようともしたらしいけど、化粧品メーカーが反対したから継続してるそうなの。その代わり、成分全表示はするようになったみたいね。

でも、医薬部外品は全成分表示を義務にしていないから、そこはメーカーの良心に委ねられてるわけよね。都合の悪い成分を、表示しないこともあり得るってことよ。
日用品の医薬部外品と同じようなことが、「トクホ」なんかにも言えるの。極端な話、コーラに「難消化性デキストリン」という成分を入れただけで「トクホ」として売っていいことになっちゃうわけ。こういう法律の落とし穴にだまされないように、宣伝文句をしっかり吟味する必要があるわね。

98

 - 化粧品 , , , , , ,