環境ホルモンって本当に身体に悪いの?
2016/11/24
1996年「奪われし未来」というシーア・コルボーンという人たちが書いた本が話題となり、環境ホルモンという言葉が一気に広まりました。
その後1998年には、熱湯でカップラーメンの容器から環境ホルモンが溶け出すとして、一時大騒ぎになったことは、記憶にも残っている人が多いのではないでしょうか?
そういえば、あれっていつの間にか騒がなくなったけど、どうなったの?
という訳で、ちょっと調べてみました。
環境省も調査研究している!
社会的に大注目されたのに、「環境ホルモンのせいだ!」というはっきりとした科学的な根拠も少ないため、当時は環境庁だった現在の環境省は、調査研究の取り組みを実施してきました。
このように、アメリカをはじめ日本でも、積極的に環境ホルモンについては問題視していることがわかりますね!
環境ホルモンとは、人間や動物の身体に取り込まれると、ホルモンと同じような働きをしてしまうものです。
じゃあ、それって何が悪いの?と思うでしょう?
ホルモンについて調べてみました。
【ホルモンとは】
ホルモンとは・・・
視床下部、下垂体、甲状腺、副腎、卵巣、精巣などできわめて微量の化学物質を血液の中に分泌し、目的とする器官や細胞組織に運ばれ、その働きを調節している。
簡単に言うと、内分泌器官と呼ばれるところから、ほんの少しだけ出て、身体がうまく働くように調節しているもの……、ということですね!
「ほんの少し」というところがミソで、自前のホルモンと似た作用がある環境ホルモンが「ほんの少し」入ってきただけで、わたしたちの身体は影響を受けるということなんです。
ホルモンが作用するのは、細胞や臓器だったりするので、本来ならちゃんと仕事をするはずのホルモンに、どこかで環境ホルモンがいたずらをしたら……、正常なホルモンの働きを邪魔することは目に見えていますよね!
ホルモンは受け皿である「レセプター」に出会ってはじめて、目標である働きができるんですって。
環境ホルモンは、そのレセプターと自分がくっついてしまったり、ホルモンとレセプターの出会いを邪魔したり、ホルモンが移動するのを邪魔したり、仕事の終わったホルモンが消えるのを邪魔したりすることがわかってきました。
最近では、たくさんの環境ホルモンがあるせいで、ホルモンの邪魔を体内のあちこちでするというケースもあるそうです。
「ほんの少し」で、私たちの身体に大きな影響を与えてしまう環境ホルモン、あなどれません。
アトピーなどの免疫系への影響も、はかりしれませんね!
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