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粉の洗剤は粉石けんではない!合成洗剤の害

   

粉の洗剤は粉石けんではない!合成洗剤の害

石けんって、もともと動物や植物の油脂を原料にしてつくられている界面活性剤のことをいうのよ。

つまり、石けんに使われる「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」以外の界面活性剤が入っている洗剤は「合成洗剤」なの。

どっちも界面活性剤が汚れを落としてくれるんだけど、大きな違いは、その界面活性剤が自然のものなのか、化学的に合成されてつくられるものなのかってことなの。

合成されたものでも、原料には動植物の油脂を使ってたりして、なんだか良さげに成分表に書かれたりしているから、注意してね!

粉の洗剤は粉石けんではない!合成洗剤の害

純粋な石けんは「脂肪酸ナトリウム」「脂肪酸カリウム」が98%以上のものと決められているのよ。

「無添加」とか「無着色」とか「天然」とか「オーガニック」とか書かれていても、成分表を見たらやたらとずらずら成分が並べられているものがあるけど、それらは「純石けん」とは言えないわけね。

「無添加」の定義も、メーカーによって違うっていうんだから、またややこしいけど、「何が」無添加なのか、よく読んでみて!

第一次世界大戦中に、動物や植物の油脂が不足したから開発されたのが、合成界面活性剤なんだけど、日本では最初「ソープレスソープ」と呼ばれていたんですって。

石けんが入ってない石けんってどういうこと?と思うでしょう。

要するに、最初に登場した合成洗剤は「石けんじゃない」と自ら言ってたわけね。

粉の洗剤は粉石けんではない!合成洗剤の害

1950年代になって日本でも合成界面活性剤の洗剤が使われるようになって、すぐに川が泡立ったり、手が荒れたりする人が続出したりして、社会問題になったのよ。新聞に連載されたこともあったみたい。

家や自治体でも合成洗剤をやめて石けんを使おう!という運動がさかんになって、ついには1979年に「琵琶湖条例」ができたのね。みんなでがんばれば、自治体も動かせるってことよね!

それから合成界面活性剤入りの合成洗剤は、手を変え品を変え、いろんな洗剤を世に送り出してきたけれど、どんなによく言っても、未だに水質汚染の問題は解決していないわ。

合成洗剤を続ける限り、そして、わたしたち消費者が、だまされたり勘違いして合成洗剤を使い続けている限り、環境汚染は止まらないのよね。
液体洗剤が主流の中、粉末の洗剤を使っているからといって、それは決して粉石けんではなく、合成洗剤だということを忘れないでね!

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