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「脂肪酸塩」や「炭酸塩」の「塩」ってなんのこと?

      2017/05/29

「脂肪酸塩」や「炭酸塩」の「塩」ってなんのこと?

成分表を見ろ見ろっていうから見てみたけど、やっぱり訳わかんないっていう人も多いわよね。だから、今回はよくみかける「塩」について調べてみようと思うの。

これ、「しお」でなくて「えん」と読むわよね。あのしょっぱい塩と、何が違うの?と思わなかった?

塩とは、酸とアルカリが中和した時に生まれる化合物をまとめてそう言うんだって。

ん〜、ちょっと難しい?

例えば、塩酸とカセイソーだを混ぜると、化学反応を起こして塩化ナトリウムと水になるのね。この塩化ナトリウムこそが「塩」なの。塩化ナトリウムって、あの海の水に含まれてるアレよ。つまり、これを煮詰めて精製したらお料理に使う「しお」になる訳ね。

「脂肪酸塩」や「炭酸塩」の「塩」ってなんのこと?

石けんの成分表にも、「脂肪酸塩」って書かれてるの、よく見かけない?これは油脂に含まれている脂肪酸と、アルカリが中和反応をおこしてできたものなのよ。
つまり、石けんを作る時に、アルカリ剤としてカセイソーダを使ったら「ナトリウム塩」になるし、カセイカリを使ったら「カリウム塩」ってなるの。これを覚えておけば、合成界面活性剤が使われているかどうか、わかるようになるわよ。

同じ「塩」がつくもので、「炭酸塩」ってものがあるけど、これは弱アルカリ性の石けんが途中で酸性化して洗浄力が落ちないように、洗濯用の粉石けんにはアルカリ性の炭酸ナトリウムが配合されているの。炭酸塩のおかげで、いつもアルカリ性でいられるから、洗浄力が落ちないのね。

炭酸塩が入っている石けんは「純石けん」じゃないという説もあるけど、そもそも石けんがない頃は植物の灰を水でといた灰汁(あく)で洗濯してたんだから、石灰石と海水で作られてる炭酸塩は悪い成分ではないわ。ちゃんと自然に戻るものだから、成分表に書かれていても大丈夫よ!
「脂肪酸塩」や「炭酸塩」の「塩」ってなんのこと?

実はね、調べて行くと面白いことに、海水でさえ、いろんな種類の「塩」があるのよ!塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム硫酸マグネシウム、硫酸カルシウムなんかがそうなの。これはね、地球に海ができた時に、海水が酸性だっただったからなんですって。それで地殻を溶かして岩石中のアルカリ性の成分で中和されて、今のような海水になったのね。

海水からは「水酸化ナトリウム」「水酸化カリウム」という石けんの原料も作られているのよ。

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