皮膚の衛生と常在菌のバランス「皮膚のエコロジー」って何?
2016/12/02
ダブル洗顔をすすめていたり、洗いすぎはよくないと言ってみたり。
一体どの美容法が正しいのか、情報過多の時代に見極めるのは至難の業のようです。
アトピーの人にとってはもっと深刻で、
どんな方法が肌にとって健康的なのかを知ることは、本当に重要なことなんですよ!
「水もしたたるいい女」という言葉がありますが、シャワーや入浴の時、身体についた水滴を見てみてください。
皮膚の上で、水滴がコロコロと丸くなり、水をはじき返していますか?
この状態こそが、皮膚に油膜があるという証!
つまり、水もしたたるイイ女とは、皮膚が健康な女性のことなのです。
しかし、合成界面活性剤が配合された洗顔やクレンジング、シャンプーを使い続けていると、皮脂膜は洗い流されてしまいます。
このために一時的に皮膚から皮脂膜がなくなりますが、角質層には角質細胞間脂質というものがあり、水が皮膚から入ってくるのを防いでくれているのです。そうでなければ、お風呂に浸かっただけで皮膚から水を吸収してしまうことになってしまいますね!
けれど、毎日合成界面活性剤で洗っていると、やがてはこの細胞間脂質まで奪われてしまい、皮膚は水をはじく力を失うのです。
どうです?あなたのお肌は、水をはじきますか?
お風呂に入った時、水をはじかず、じわじわと水が薄く広がっていくような感じがする人は要注意です。
この状態は、皮膚のバリア機能が壊れている状態で、放っておくと敏感肌や肌荒れ、アレルギー反応の原因となってしまいます。
また、皮膚には常在菌として微生物が棲んでいて、彼らの環境も合成界面活性剤によって破壊してしまっているのです。
もちろん、常在菌の中には、白癬菌や化膿菌など、皮膚によくないものが襲来することもありますので、皮膚を清潔に保つことは大切なことなのです。
洗浄による衛生と、常在菌のバランスがとれた状態、維持している状態を「皮膚のエコロジー」と呼んでいるそうです。
そこには合成界面活性剤は不要ということですね!
必要なものまで取り去ってしまう合成界面活性剤の使用は、お肌の乾燥をまねくばかりかバリア機能や常在菌まで奪ってしまうこと、忘れないでくださいね!
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