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よく聞く「界面活性剤」って、そもそも何?どうして肌に悪いの?

      2017/01/19

よく聞く「界面活性剤」って、そもそも何?どうして肌に悪いの?

界面活性剤とか、合成界面活性剤とかって、よく聞くわね。
肌に悪いとされてるのは、ほとんどがこの界面活性剤だけど、結局これって何なのかしら?

界面……例えば水に油を注ぐと、混ざらずに水の上に油が浮いた状態になるわね。はっきり上下に分かれた、この境目のことを「界面」と呼ぶのよ。液体だけじゃなくて、気体と液体、気体と固体、液体と固体でも、境目のことを界面と呼ぶんだって。

界面活性……界面(物質の境目)に働きかけて界面をできるだけ縮めようとする力「界面張力」を低下させる作用のこと。

界面活性剤……水と油を例にすると、その界面には界面張力が働いていて、混じり合わないわね。でも、ここに石けんや合成洗剤を入れると、界面張力が下がって水と油が混ざるの。この界面張力を下げる石けんや合成洗剤のことを、界面活性剤というのね。

よく聞く「界面活性剤」って、そもそも何?どうして肌に悪いの?
界面活性剤には、水と油を混ぜる働きの他に、懸濁(液体中に微粒子が分散した状態、起泡、浸透などの作用があって、強い界面活性の力がある物質が洗浄剤として利用されているのよ。洗剤以外にも、化粧品や食品加工などにも使われていて、知らないうちに触れていることも多いの。

同じ界面活性剤でも、石けんは5000年も前から使われていて、微生物や小魚が食べて分解してくれるので自然に還るんだけど、合成界面活性剤はここ60年ほどしか歴史がなくて、しかも安全性に問題があると指摘されているの。

よく聞く「界面活性剤」って、そもそも何?どうして肌に悪いの?
人工的に科学的に作り出された合成界面活性剤は、有害な物質がたくさん含まれていて、自然には分解されない成分も多く、川や海を汚染するだけでなく、それを食べた魚や海藻も汚染されて、それを食べる鳥たちや人間までも汚染するということなの。

合成界面活性剤が含まれた化粧品は、せっかく私たちが持っている肌バリアを、わざわざ壊してまで肌に浸透しちゃうから、他の有害物質まで肌の奥に通してしまうし、その毒も身体の中に溜めてしまいやすくなるのね。

特にアトピーの人が合成界面活性剤入りの化粧品や洗剤を使うと、一発で肌荒れを起こしてしまうから、注意が必要よ。
よく「界面活性剤が入っているのが合成界面活性剤洗剤」と言う人がいるけど、これは間違いで、石けんは陰イオン系の界面活性剤である脂肪酸塩ではあるけれど、合成界面活性剤ではないのよ。

ちょっと複雑ね。界面活性剤は、できるだけ使いたくないけど、合成界面活性剤よりは石けんの方が安全性が高いということね。

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