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合成界面活性剤の登場と、危険な事件たち

      2017/03/06

合成界面活性剤の登場と、危険な事件たち

20世紀になると、合成界面活性剤が登場したわ。

その歴史的な背景には、戦争があったみたいね。食べる物がなくなって、動物性の油脂がなくなったことで、ドイツが石けんに動物性の油脂を使うのを禁止したみたい。つまり、その時は、必要に迫られて合成界面活性剤を作ったってことよね。

そんなきっかけから、どんどん開発が進んだ合成界面活性剤だけど、やっぱりそこには事件が起こってるのよ。

どんな事件かというと、1961年に硫酸系合成界面活性剤洗剤を作っていた会社で、従業員が中毒死したの。怖いわね!
しかも、他に13人もの従業員が皮膚炎になって、その上、硫酸系台所用洗剤を使った人が、内臓障害になったと言い出したりしたの。

これを受けて
「今お使いになっている石油化学(アルキルベンゼン)による洗剤は、人体に危ない点がある」って宣伝して、粉石けんを発売したんですって。なんだか変な話よね。
ここから合成界面活性剤の黒歴史が始まるのね。

合成界面活性剤の登場と、危険な事件たち
これ以降、国会やマスコミを巻き込んでいろんな話し合いがされるけど、また新たに事件が起こるのよ。

1962年の9月、「人体に無害」って表示された台所洗剤を、粉ミルクと間違って飲んだ男性が急死したの。飲んだらすぐに間違いに気付くはずだから、飲んだ量は一口かそこらだったはずよね。なのに急死したなんて、怖いでしょ。

この事件の裁判では、「中性洗剤で人が死ぬことはありえない」って判決が出たそうよ。数年間研究も話し合いもあったけど、その5年後に主婦が自殺目的で台所用洗剤を160ml飲んでしまったの。でも、亡くなることもなく、異常の後遺症もなかったんだって。

これで合成界面活性剤はますますどっちに転ぶかわからなくなってきたわね。

合成界面活性剤の登場と、危険な事件たち
その後もずっとずっと厚生労働省や研究機関での議論は続いてきたし、現在でも続いているけど、結局悪いと言われれば次のものを開発するというイタチごっこで、大元の問題は放っておかれてる感じがするわね。

この数十年でアトピー性皮膚炎やその他のアレルギー患者がものすごく増えていることと、無関係ではない気がしない?

日本で合成界面活性剤が登場したのが戦後の昭和28年頃だったというんだから、驚くほどリンクしてるわよね!

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